元気にやっていますか?
私は相変わらず、曖昧な空白とともにふらふらする毎日です。
健体壮美なあなたのことだから大丈夫だとは思いますが、
くれぐれもお体にはお気をつけください。

2010/03/06

中小ソフトウェアハウスの稼働率と寿命に関する考察

<目的>
稼働率の低下した中小ソフトウェアハウスが倒産するまでの時間をある程度具体的に予想することで、脱出と心の準備を適切に行えるようにする。

<方法>
以下の通り、架空の基本スペックを仮定し、稼働率と赤字・寿命の相関関係を見る。
資本金 3000万円
現金 1500万円
社員数 100人
売上原価平均 55万円/人
売上原価 5500万円/月
  1. 中小ソフトウェアハウスによく見られるような規模を基本スペックとした。
  2. 現金1500万円はテキトーだが、資本金が3000万円あれば半分は現金で持っていてほしいという、淡い希望を反映した。
  3. 売上原価(社員一人当たりの雇用費用)平均が55万円/人は、少し高めのように感じられるかもしれないが、残業代全額支給の割と優良な会社であることを前提とした。

<予測結果>
エンジニアの月単価平均(売上平均)が60万円の場合と65万円の場合における粗利を算出した。
また、粗利がマイナスになる場合に残寿命を算出した。
  • 寿命=現金(1500万円)÷-粗利
月単価平均は、以下3つの理由から低めに見積もった金額をターゲットとした。
  1. 100人規模のソフトウェアハウスでは、どうしても若手中心の人員構成にならざるを得ない。
  2. 近年の経済不況による、単価の買い叩き激化。
  3. 開発のオフショア化加速。

【単価平均60万円の場合】
稼働率 売上合計/月 粗利 寿命
100% 6000万 500万
99% 5940万 440万
98% 5880万 380万
97% 5820万 320万
96% 5760万 260万
95% 5700万 200万
94% 5640万 140万
93% 5580万 80万
92% 5520万 20万
91% 5460万 -40万 38ヶ月
90% 5400万 -100万 15ヶ月
89% 5340万 -160万 9ヶ月
88% 5280万 -220万 7ヶ月
87% 5220万 -280万 5ヶ月
86% 5160万 -340万 4ヶ月
85% 5100万 -400万 4ヶ月
84% 5040万 -460万 3ヶ月
83% 4980万 -520万 3ヶ月
82% 4920万 -580万 3ヶ月
81% 4860万 -640万 2ヶ月
80% 4800万 -700万 2ヶ月
79% 4740万 -760万 2ヶ月
78% 4680万 -820万 2ヶ月
77% 4620万 -880万 2ヶ月
76% 4560万 -940万 2ヶ月
75% 4500万 -1000万 2ヶ月
74% 4440万 -1060万 1ヶ月
73% 4380万 -1120万 1ヶ月
72% 4320万 -1180万 1ヶ月
71% 4260万 -1240万 1ヶ月
70% 4200万 -1300万 1ヶ月

【単価平均65万円の場合】
稼働率 売上合計/月 粗利 寿命
100% 6500万 1000万
99% 6435万 935万
98% 6370万 870万
97% 6305万 805万
96% 6240万 740万
95% 6175万 675万
94% 6110万 610万
93% 6045万 545万
92% 5980万 480万
91% 5915万 415万
90% 5850万 350万
89% 5785万 285万
88% 5720万 220万
87% 5655万 155万
86% 5590万 90万
85% 5525万 25万
84% 5460万 -40万 38ヶ月
83% 5395万 -105万 14ヶ月
82% 5330万 -170万 9ヶ月
81% 5265万 -235万 6ヶ月
80% 5200万 -300万 5ヶ月
79% 5135万 -365万 4ヶ月
78% 5070万 -430万 3ヶ月
77% 5005万 -495万 3ヶ月
76% 4940万 -560万 3ヶ月
75% 4875万 -625万 2ヶ月
74% 4810万 -690万 2ヶ月
73% 4745万 -755万 2ヶ月
72% 4680万 -820万 2ヶ月
71% 4615万 -885万 2ヶ月
70% 4550万 -950万 2ヶ月

<考察>
 上の予測は、販管費や税金などの費用は考慮していない。そのため、実際には赤字部分がもう少し上昇する。上の表ではそれぞれ、92%、85%が黒赤のボーダーラインになっているが、実際的には95%、90%は上回らないと厳しいだろう。
ここで取り上げたのは、あくまで架空のソフトウェアハウスの話で、現金や月単価平均は会社によって多少の差が出てくると思われる。なので数字自体にそれ程の意味はない。しかし、注目するべき点が一つある。それは、赤のボーダーラインから2~3%稼働率が低下すると、急激に寿命が短くなっている点だ。ソフトウェアハウスが「労働力」を在庫とする生業であることを鑑みれば当たり前のことなのだが、こうして具体的な数字を目の前にすると、より実感がわきやすい。つまり、稼動していない、儲け0円の労働力を維持するのは、とてもハードってこと。しかもこの急勾配は、社員数が少なくなればなるほど、より急勾配になる。


今、あなたの会社の未オーダー要員は何人いますか?

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