元気にやっていますか?
私は相変わらず、曖昧な空白とともにふらふらする毎日です。
健体壮美なあなたのことだから大丈夫だとは思いますが、
くれぐれもお体にはお気をつけください。

2010/03/15

資格取得の是非

正反対の意見を同時に目の当たりにしたので、改めて考えてみた。
【賛成意見】
【反対意見】
25才、未経験でソフトウェアの業界に飛び込み、情報処理技術者試験を足場にして必死にレベルアップを図ってきた私としては、ちょっと気落ちするぐらい【反対意見】のブログがよく書けていたので、【反対意見】に対する反対意見を書いてみたいと思う。

資格は誰でも公平に受験することが出来るため、
情報で優位を築けない人が差別化のために仕方なく用いる手段だ。
誰でも公平に受験できるので、すでに不利な立場にいる人間にとっては有利に働く可能性が高い。
「仕方なく」かどうかは主観的問題。私の場合は、勉強過程の知識獲得自体が結構楽しかった。

人が頑張るのはあくまで、良い仕事に就くとか、お金を稼ぐとか、良い業績をあげるとか、
何らかの目的のためであって頑張ることが 目標の人は単なるマゾだ。
繰り返しになるが、知識獲得自体、本来楽しいものであると思う。
また、他人のマゾヒズムを批判するのは馬鹿げている。この人は、きっと乳酸で体が動かなくなる喜びを知らない。

同様にして「頑張って目標を達成するプロセス」を習得することには一定の価値があるが、
「最小限の努力で目標を達成するプロセス」を習得する方が良いに決まっている。
 これも主観的問題。近道をしようが、遠回りをしようが行きたいように行けばいい。「良いに」決まってはいない。

日本で資格の勉強をしている人の多くは
単に思考停止していて、むしろ目標達成のプロセスを
きちんと考えることを拒否しているように思える。
思考停止している人もいるかもしれない。
ただ、私の場合は、
  1. 情報工学を基礎レベルからきっちり学ぶこと
  2. 転職する際の優位性を築くこと
の2点を目標に勉強していたし、現時点でその目的を十分に達成していると考えている。

効率の良いスキルの身につけ方の例を挙げてみよう。

私が金融機関で働いていた当時、
金融機関にはブルームバーグが作った
鬼 のように使いにくい情報端末があった。
しかし情報量が圧倒的だったので使わざるを得ない。
ただ単に使いにくいだけなので、
慣れれ ば特段頭の良くない人でも使いこなせるようになるが、
特殊な部署に長くいる人でないとそうはならないから
ノウハウを持った人が非常に限ら れている。
結果、大したスキルでもないのに、
ブルームバーグ端末を使いこなせると
簡単に良い仕事が見つけられるそうだ。

そ して、そうした技能を使う仕事は
資格が必須の「フィナンシャルなんちゃら」
よりもずっと生産性も高いだろう。
確かにその「時点」だけをみれば、鬼のように使いにくい情報端末を操れれば生産性は高い。しかし、汎用性が全くない。その情報端末がリニューアルされたら、その人には何も残らない。この考え方は、システムエンジニアの習性と真逆。目の前の仕事のみの生産性や効率性ばかりを考えるエンジニアがいるから、鬼のように使いにくいシステムが出来上がる。

大事なのは、資格ではなく情報だ。
その通り。でも資格取得を通して情報を得られる。情報を得るためのリテラシーも向上する。

別にわざわざ他の人と競争して勝とうとする必要は全く無い。
受験ではないので、他人の成績は関係ない。一定の基準を満たせば合格する資格取得に競争という概念はない。

いかにすれば競争を回避して無駄な労力や
リスクを減らして本質的なことに集中できるのか?
そのためには、
  • 自分の情報のアドバンテージを認識すること
  • 自分の情報のアドバンテージを活用すること
  • 他人の努力していないところでこそ努力をすること
が大切だ。
その結果、資格を取得しようと考えることも十分に有り得る。

例えば、あなたが特殊な分野に強い
某大学の計算機学科に入ったとする。
学生数は学年で100人としよう。
その中には群を抜いたコンピュータオタクが10人いる。
一生懸命勉強しても11番が関の山だ。
そんななかで勉強するのはつらい。
資格の勉強でもしたら回りの仲間と違って
なんとなくかっこいい。
でも実は、その資格を勉強している人は
日本に10万人もいるのだ。

資格に走ったあなたは、同年齢の中で
「世界で11番目の男(女)」
になるチャンスを逃してしまう。
もしかすると、10人のオタクはコミュニケーション能力に
欠けていて、あなたは「世界の10人」と研究の会話をできる
唯一の存在になれたかもしれない。
資格を勉強している人が10万人いたとしても、全員が合格するわけではない(情報処理技術者試験のスペシャリスト系は、毎回数万人が受験するが合格するのは10%強)。それに合格したからといって全ての人間が同じバリューを発揮できるわけでもない。「世界で11番目の男(女)」という肩書きが10万人が勉強する資格より価値があるかどうかは、目的による。自分が第一志望とする就職先の面接では「世界で11番目の男(女)」なんて全く相手にされないかもしれない。それに結局肩書きを語っている時点で、資格取得と五十歩百歩ではないか。
この就職・転職における資格の優位性については、若手が資格をとる意味にて、現実的なシステムエンジニアの視点から語られている。

最後に私が考える資格取得の利点を挙げたい。
  1. ある専門分野を基礎からきっちり学ぶことができる。そして、その入り口が万人に平等に開かれている。
  2. 勉強するべきカテゴリが体系立って整理されているので勉強し易い。(広大な範囲を闇雲に勉強するのは効率が悪いし、自分でそれを整理しようと思ったら相当大変。)
  3. 試験日が決まっており、いつまでにどれくらいまでの知識を身につけなければならないかが明確なため、勉強の計画が立て易い。また、それを遵守し易い。
  4. 就職・転職に有利に働く。(経歴、職種、時流が大きく左右するので、あくまでおまけだが、面接のきっかけを作れるというだけでも十分なバリュー。昨今の転職市場では面接に辿り着く人は10%前後らしい。)

2 件のコメント:

  1. Willy@統計学+εです。引用ありがとうございます。
    両論併記では何を言いたいのか分からなくなってしまうので、
    ブログはこういう書き方が望ましいのだと思います。
    特定の状況を想定すれば資格を取った方がよい例は
    多数存在するとおもいます。

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  2. Willyさん
    コメントありがとうございます。
    最近留学に興味を持ち始め、海外・留学系ブログを読み漁っています。
    過去の記事ですが、「海外を目指す人は英文科だけは避けるべき」とても参考になりました。
    今後ともよろしくお願いします。

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