元気にやっていますか?
私は相変わらず、曖昧な空白とともにふらふらする毎日です。
健体壮美なあなたのことだから大丈夫だとは思いますが、
くれぐれもお体にはお気をつけください。

2010/03/09

労働集約型ビジネスが終焉するとき、ぼくら下請けSEは

システムは「作る」から「使う」へ ―
クラウドコンピューティングの台頭が叫ばれて久しい今日この頃だが、この事態を深刻に受け止めている中小ソフトウェアハウスは、どのくらいあるのだろうか。
システムリソースを自社で保有しない企業が増えれば、必然と大手SIerの開発ドメインの仕事は減少する。それを請負うソフトウェアハウスは少なくなったパイを奪い合い、値引き合戦が始まる。
泥沼だ。
これまでのように人月計算の奴隷ぶっこみ型ビジネスは、明らかに限界を迎えようとしている。ITという耳障りの良い言葉の上に労働集約型のビジネスを展開してきたツケがじわりじわりと忍び寄ってきている。ソフトウェア業界が未成熟なゆえにドンブリ勘定がまかり通り、「成果」ではなく「労働力」に対してお金をもらうことが可能であった。しかし、パラダイムは確実に変わりつつある。持たなくてもいい物が安く使える時代に、大枚な保守費用を必要とする自社システム(スクラッチでも、パッケージでも)を買ってくれる奇特な企業は段々と減っていく。「技術力を蓄積するために内製化を促進する」なんて言う大手SIerも最近多くなってきたが、それはただ必要な人数が減っただけってこと。

もちろんこんなお題目は、これまでだって議論されてきた。しかし、納得のいく答えを見たことはない。
今日も一つ発見した。
本格的なクラウド時代へ!システム会社は何を変えるべきなのか・・・(中小ソフトハウスが下請け脱却を目指す時に読むブログ)
つまり、これからのシステム会社は、顧客の課題をより高いレベルで認識し、顧客が気付いていない課題を把握する力が他社との差を付けていきます。付加価値力はこうした視点の違いから生まれます。技術を勉強するだけではなく、その顧客の業界や業務を深く知り、どうすれば顧客に貢献できるかを真剣に考える。こうした姿勢を持つSEだけが、顧客からの支持を受けることになるでしょう。
よく見かける「付加価値でパイを奪え論」だ。
一見とても正しいことを言っているようだが、なぜか腑に落ちない。きっと実際に中小ソフトウェアハウスで働いている方でも、同じ感想を持つ人が多いはずだ。なぜか?
Answer:多くの中小ソフトウェアハウスの主な収入源は、人月計算の奴隷ぶっこみ型ビジネスだから。顧客(エンドユーザ)の課題をより高いレベルで認識するなんて、ぼくらの就労形態からは難しい。旅人は行きずりの町をよく知ることはできないし、補助輪のない自転車はこぎ続けなければ倒れてしまう。(もちろんそういう人が全くいないというわけでもないし、元請会社に所属しているからといってできるものでもないけれど。)

上の記事は「会社」の視点で書かれているということもあるが、ぼくら下請けSEが本気で考えなければならないことからは少しずれている。
ぼくらが欲しているのは、どうしようもない閉塞感の打破と不安の解消なのだ。技術が大切なのは知っているし、勉強も抜かりない。だけど、ひどい嵐の中で、乗っている船がどこへ向かっているのかわからない。甲板の上で雨ざらし、寒さと飢えで震えている。たまに大きな声を出してみるけど、もちろん誰にも聞こえない。
周りにも似たような船がたくさんあるようだ。必死になって飛び移ってみようかとも思うけれど、望遠鏡でしばらく観察をすると、自分の乗っている船を見ているのではないかという気がしてくる・・・。
ただ、ぼくらはまだ飛び移ることができる。もちろん、今のまま嵐の中を航海することもできる。
どちらにしろ、重要なのは常に自分の頭で考え、決定すること。万有引力の中でぼくらにかかる重力は平等で、空間を移動する速度は、筋力とそれを行使する判断力にかかっている。
そのためには、閉塞感や不安をできるだけ具体的にブレイクダウンし、自分の脚力をよく踏まえた上で、もう一度双眼鏡をよく覗き込むことが重要だ。

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